釣りの面白い話？あるよ！

どうも。僕です。

いやすっかり更新忘れてますた。

転職先は激務で（前職が暇すぎただけ）なかなか時間がありませんでした。

あひーっ！

なんか釣りの面白い話って流入ワードがちらほらあるので

なんかあったかなー？と思い返す事2分。

あるよ！

という事で、シリーズ化するかは分かりませんが聞いてください。

まだSOLAS条約が締結される前の古き良き時代の話です。

春の兆しが見えてきたか来ないか。いや見えてきたか。いややっぱ来てない。

って感じの3月の半ば辺りだったでしょうか。

いつもの様にパイセンと深夜の海を徘徊してました。

地元の超メジャーな埠頭でとりあえずカサゴでも狙ってみる？

ってな感じで某埠頭へ。

埠頭に到着すると海を見ながらイチャコラするカップルの車とかが数台。

僕らの他に釣り人はいない。

こりゃ固いっすねーなんて言いながら車を停めて降りようとしたんす。

その瞬間、僕の開けようとした車のドアをかすめる様に猛スピードで車が通り過ぎた。

海に向かって。

その車はまるで映画のワンシーンの様に、

埠頭の車止めを越えて海へダイブ！

一瞬何が起こったか分からなかったんだけど、

慌てて車の外に飛び出す僕たち。

海面を見ると、ヘッドライトをつけたままブクブクと泡の中に沈んでいく車。

沈むのはえーな。こりゃー窓開けてたな。助からねーわ。。

と冷静に沈みゆく車を眺める僕。我ながら冷たいとは思いました。

ところが一方、我らがパイセンですよ！

とっさに上着脱いで飛び込もうとしてるーーー！

慌てて止めました。止めましたよ。私。

間に合わないっす！無理っすよ！もうほら、車沈んじゃったし！

僕ちんの必死な静止でようやくあきらめるパイセン。

海中から昇る水泡をみつめて立ちすくむ僕ら。

どーしましょうか？

とりあえず110番！と僕が言うと

迷わず110番する我らがパイセン。

今○○埠頭にいるんですけど、目の前で車が海に飛び込みまして…

と電話してる最中に、泡の中からザバッ！っと人が出てきました！

そしてその男が叫ぶ。

「やっぱりじねねーー！（死ねねー）」

そのアホ面と言葉を聞いた瞬間。

僕は無性に怒りが込み上げてきてしまいましてね。

死ぬ気もねーくせにこんなことして俺たちのワクワク釣り気分を台無しにしやがって！

と、本気でむかつきました。

こんなバカは助けが来るまで冷たい海に浸かってろ！と本気で思いました。

ところが一方我らがパイセンですよ。

「ロープないかな！ロープ！」

引き上げる為のロープを探しています！

まじリスペクト！

僕がロープを探してうろうろする間に、

近くの車でイチャこいてたカップルも心配そうに駆けつけました。

そこで我らがパイセン、車の牽引用ロープを取り出して

海の中の小僧に投げて引き揚げ始めました。

手伝って！

えー？こんな屑にそこまでする必要あるんすか？と思いつつ、

手伝いましたよ！一生懸命引き揚げました！

引き揚げられた屑は寒さでブルブル震えてましたね。

そいつの顔をみて、再度怒りが込み上げる私も相当な屑ですけど。

しかし！そこはやっぱり我らがパイセン。

「寒いからこれ着てな！」と自分の上着を掛けてあげてます。

まじカッケー。

その後、引き揚げられた彼に自宅の電話番号を聞き出し

彼の自宅に連絡する我らがパイセン。

電話口に出た男性にお母様は居ますか？と尋ねると

居ません。との回答。

そこで電話口の男性に○○君が、今車で海に飛び込んだんですけど…と伝えるパイセン。

するとすぐに電話が変わり母ちゃん登場！

おるやんけ！居留守かいっ！

そこからは怒涛の展開。

パトカーと警察が呼んだレスキュー隊が到着し

ダイバーが沈んだ車を確認。

どうやら同乗者は居ないようです。

警察に事情聴取される本人とパイセン。

ずぶ濡れの彼を警察に引渡し、

ドップリ疲れた我々は、釣りをする気もうせて帰路に就いたのでした。

後日、彼はお母ちゃんと一緒にパイセンのところへお礼に来たらしいのですが、

そこで彼の自殺未遂の理由を聞いてもう一度驚くことになりました。

彼が狂気の沙汰に走った理由。

「お母さんに怒られたから。」

んなアホな。

とりあえず、イレギュラーな状況で人間の本性が現れると言いますが、

この出来事で、普段馬鹿な事ばっかりいって7歳年下の私を笑わせてくれる

パイセンの人間性を確認できたことが一番の収穫だったでしょうか。

普段善人ぶってる私の屑っぷりも十分発揮されてしまいましたけどね！

いやー釣りってホント面白いですよね！

ではまた！

くそーす！